コロナ委員会から正式に高齢者コロナ対策失敗と報告されたスウェーデン政府の責任
本日のスウェーデン感染者状況
本日におけるスウェーデンの感染者総数は367,120人、死亡者7,993人、100万人あたりで感染者は36,245人、死亡者は789人にもなっています。
日本の感染者数が195,880 人、死亡者2,873人、100万人あたりで感染者は1,551人、死亡者は23人です。
スウェーデンにおける人口あたりの死亡数は34倍以上も日本より高いことになります。
1日で1万人近い感染者
スウェーデンは1023万人しかいない小国です。しかし12月17日の感染者は9659人にも及びました。
日本では12月17日に3061人の感染者を出していますが、人口あたりで考えると、スウェーデン37倍以上も1日の感染者が多いのです。
コロナ委員会がスウェーデンのコロナ対策は失敗と正式発表
現在、スウェーデン政府は多くのメディアで非難をあびています。そして無防備コロナ対策とも呼ばれたスウェーデンのコロナ対策もついに、他諸国に近い規制が12月24日から実施されることになりました。
それというのは12月15日にスウェーデンのコロナ委員会がスウェーデンのコロナ対策に関して正式報告を出したことに始まります。
コロナ委員会とはスウェーデン政府がコロナ対策に対して6月30日に発足した委員会です。そのコロナ委員会が12月15日にスウェーデンの高齢者に対するコロナ対策は失敗であったと正式発表したのです。
https://coronakommissionen.com/wp-content/uploads/2020/12/summary.pdf
さらにコロナ委員会は、政府は高齢社会が施設が脆弱であると認識しているにもかかわらず対応も遅く、多くの高齢者が死亡してしまう自体を生んだと報告しているのです。
ただ一部の日本のニュースでは、スウェーデンは諸外国とは違い、コロナ対策はスウェーデン公衆衛生局が責任を負っており、政府は責任がないように報道していました。
しかし3月28日に私がブロクでは最終責任は法律上政府にあると記載しました。実際にコロナ委員会の報告書でも最終的なコロナ対策の責任はあると、報告書で記しているのです。
公衆衛生局の間違ったコロナ対策はもちろんのことですが、高齢者施設が脆弱であるにもかかわらず政府がコロナ対策を先頭を負って指揮してこなかった
ことが、ここまでスウェーデンにおいて高齢者の死亡を生んでしまったことが、コロナ委員会の報告からも明白となったのです。
そして12月15日のニュースサイト「The Local」によれば、政府もスウェーデン公衆衛生局も、高齢者コロナ対策の失敗を認めたと記されています。
独自路線といい長い間何も具体的な対策を出してこなかった、スウェーデン政府および公衆衛生局の対応が失敗であったと正式に認められたのです。
ただ政府の責任が明らかになったからといって、亡くなった方々が戻ってくるわけではありません。
これまでのスウェーデンコロナ対策に関してのスウェーデン政府の責任の不明確さからみてもわかるように、スウェーデン政府は日本政府とは考え方が大きく違います。
そのため今後スウェーデン政府がどのように、コロナ対策失敗に対しての責任をとっていくのか注視していく必要があるのです。