スウェーデン-エストニア間の27年前タイタニック規模の未解決沈没事故(前半)
本日のスウェーデン感染者状況
本日におけるスウェーデンの感染者総数は523,486人、死亡者10,323 人、100万人あたりで感染者は51,659人、死亡者は1,019人にもなっています。
日本の感染者数が315,910 人、死亡者4,380人、100万人あたりで感染者は2,502人、死亡者は35人です。
スウェーデンにおける人口あたりの死亡数は29倍以上も日本より高いことになります。
26年前タイタニック規模の未解決沈没事故
レオナルド・ディカプリオ主演の映画「タイタニック」は誰もが知る有名な映画です。
この映画タイタニックは1912年4月14日深夜、北大西洋上で氷山に接触、翌日未明にかけて沈没した実際の沈没事故をもとに作成されました。
このタイタニックによる犠牲者数は乗員乗客合わせて1,513人であります。
大変に悲劇的な100年以上前に起きた痛ましい沈没事故です。
しかしこのタイタニック規模の沈没事故が、近代においても起きていたことはあまり、日本であまり知られていないのでないでしょうか?
今から約27年前の1994年9月28日、エストニアからスウェーデンに航海中の客船エストニアは突如バルト海で沈没しました。
その沈没事故による犠牲者は852人もおよび20世紀最悪の海難事故の一つとして知られています。
しかしこの20世紀最悪とも呼ばれる27年前に沈没事故ですが、スウェーデン、エストニア政府とも調査に非常に消極的であり未だに原因不明の未解決事件なのです。
ドキュメンタリ番組「エストニア」で新事実が発見
26年間も未解決であり調査も進展してこなかったこの沈没事故ですが、スウェーデンのドキュメンタリー番組「Discovery+」で事故の公式見解を覆す可能性のある新たな証拠が示されました。
このドキュメンタリー番組についてではスウェーデンでは一時大きなニュースとなりました。
これを受けエストニア、スウェーデン、フィンランドの外相は「新たな情報の調査をする」予定だとする共同声明を出したのです。
ドキュメンタリー「Estonia: The Find That Changes Everything(エストニア:すべてを覆す発見)」の制作チームは、船体にこれまで記録されていなかった4メートルもの穴があるのを発見したとしています。
ドキュメンタリ番組のディレクターは逮捕
こうしてこれまで27年間調査の進展がなかった、20世紀最悪とまで呼ばれる沈没事故ですが、このドキュメンタリー番組を機に再調査が進められることとなったのです。
https://www.discoveryplus.co.uk/show/estonia
しかしフランスのAFP通信によると、フィンランドのウト(Uto)島の周辺海域は墓所に指定されており、沈没船の残骸を探索することは禁じられています。
そのためドキュメンタリーを制作したヘンリク・エバートソン(Henrik Evertsson)監督と撮影スタッフ1人は、この場所を調査した後、逮捕されました。
スウェーデンで墓地の尊厳を侵害した罪で有罪になれば、最高で禁錮2年が科せられる可能性もあるとのことです。
20世紀最悪とも呼ばれる沈没事故の解明に兆しをみせたこのドキュメンタリー番組については、スウェーデンでは一時大きなニュースとなりました。
しかし日本ではこのニュースが報道されることもなく、知っている人もあまりいないのではないでしょうか?