海外発、スウェーデン 現地レポート

日本では理想郷としてよく取り上げられるスウェーデンという国ですが、実際あまり観光で来たり、現地の人と一緒に働き生活をしたことがある人はいないかと思います。 そうしたあまりよく知られていないスウェーデンという国を、実際のスウェーデンでの実際の生活や働きぶりを通してレポートしていきたいと思っています。

WHOにまでコロナ感染危険国11カ国のうち1つと指定されたスウェーデン

 

本日のスウェーデン感染者状況

 

本日におけるスウェーデンの感染者総数は69,692人、死亡者5,370人、100万人あたりで感染者は6,901人、死亡者は532人にもなっています。

 

日本の感染者数が18,723人、死亡者974人、100万人あたりで感染者は148人、死亡者は8人です。

 

スウェーデンにおける人口あたりの死亡数は66倍以上も日本より高いことになります。

 

WHOにまでコロナ感染危険国11カ国のうちの1つと名指しされたスウェーデン

6月25日にWHOはヨーロッパでコロナ感染拡大のひどい特別に危険な11カ国を指定しました。そのうちの10カ国は東ヨーロッパの経済的にも次の貧しい国々でした。

(アルメニア、モルドバ、北マケドニア、アゼルバイジャン、カザフスタン、アルバニア、ボスニアヘルツェゴビナ、キルギスタン、ウクライナ、コソボ)

 

そしてスウェーデンはコロナ感染の特別に危険な11カ国うちの1つに指定されたのです。

 

これまで新聞やニュースなどで感染拡大がひどいと報道され続けていた、イタリア、スペインでさえ最近は感染拡大が緩やかになってきたせいか、この危険な11カ国には含まれていません。

 

さらにワールドメータスの統計からも、スウェーデンは特別危険な11カ国の中でも最も感染者数・死者数、および人口あたりの感染者数・死者数が多くヨーロッパで最もコロナ感染の危険な国はスウェーデンであることがわかるのです

 

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6月25日 WHO声明

https://www.euro.who.int/en/health-topics/health-emergencies/coronavirus-covid-19/statements/statement-digital-health-is-about-empowering-people

 

 これに対してスウェーデンの公衆衛生局テグネル氏は、WHOがスウェーデンを危険な11カ国に含めたことに対して、

 「スウェーデンではコロナ感染者数が増えているが、これは以前よりもずっと多くのコロナテストを行っているからだ。人々はまったく問題のない国であるスウェーデンと、明らかにエピデミック(伝染病)が始まっている国々とを混同してしいることは残念だ」

「(WHOは事実を知りたければ)電話して聞くべきだ」と述べWHOを批判しているのです。

 

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6月26日 公共テレビSVT WHO批判のテグネル氏

 

現在のスウェーデンのコロナ感染による人口あたりの死者数は世界でも7番目に多い数です。

 

5月21日の公共テレビSVTによれば、過去7日間におけるコロナ感染での人口あたりの死亡者数は、世界で最も高い死亡者数であったと報道されています。

 

こうした既成事実があるにもかかわらず、普通の常識のある国であれば、すべての国民の健康生命をにぎる人物が、スウェーデンはまったく問題のない国と言い切れるでしょうか?

 

日本人である私から考えれば、異常をきたす発言するような人物がコロナ感染対策のトップであり、いまだにトップでい続けられるスウェーデンという国自体の構造に大きな問題があると感じます。

 

www.svt.se