海外発、スウェーデン 現地レポート

日本では理想郷としてよく取り上げられるスウェーデンという国ですが、実際あまり観光で来たり、現地の人と一緒に働き生活をしたことがある人はいないかと思います。 そうしたあまりよく知られていないスウェーデンという国を、実際のスウェーデンでの実際の生活や働きぶりを通してレポートしていきたいと思っています。

WHOがマスク使用推奨にもかかわらず、いまだマスク使用を強く推奨しないスウェーデン

 

本日のスウェーデン感染者状況

 

本日におけるスウェーデンの感染者総数は67,667人、死亡者5,310人、100万人あたりで感染者は6,700人、死亡者は526人にもなっています。

 

日本の感染者数が18,476人、死亡者972人、100万人あたりで感染者は146人、死亡者は8人です。

 

スウェーデンにおける人口あたりの死亡数は65倍以上も日本より高いことになります。

 

WHOがマスク使用推奨にもかかわらず、いまだマスク使用を強く推奨しないスウェーデン 

6月8日の新聞ザ・ローカルによると、これまでコロナ感染拡大防止にマスク使用を推奨していなかったWHOでさえ、

「各国政府は、包括的なアプローチの一部として、特定の状況や設定でマスク着用することを一般市民に奨励すべきである」と述べました。

 

とうとうWHOでさえ実際にマスク使用している国々でコロナ感染拡大が抑えられている事実から、その方針を変えマスクの使用を推奨しはじめたのです。

 

しかしスウェーデン公衆衛生局は、

マスク使用はかゆみがあり、鼻の下に落ちるフェイスマスクは、手が口、目、鼻に頻繁に触れ、感染のリスクを高める可能性がある」としていまだにマスク使用を強く推奨しておらず、自分たちの主張が正しいことを言い張っているのです。

 

世界でも有数のコロナ感染拡大国、死者大国であるにもかかわらず、自分たちの否を認めない姿はまるで、子どもが自分のわがままを通しているような姿であります。

 

またさらに言えば、マスクはかゆくなるのが問題ならば、スウェーデン製のマスクの質が悪いためではないでしょうか?

 

 

およそ今年の2月頃からコロナ危機は始まり、すでに約5ヶ月経とうとしています。

 

最近日本ではユニクロがなめらかな着け心地で洗えるエアリズムマスクが販売し、マスクのつけ心地もかなりよくなっています。

 

スウェーデンでもコロナ危機が始まって以来、質の良いマスクをつくる時間はいくらでもあったはずです。

 

 

https://www.thelocal.se/userdata/images/1591607267_f2be62e5ab837e36c1a58007bbc91082f1d009443d3cb9f458f6569f73e9f4eb.jpg

https://www.thelocal.se/20200608/why-isnt-sweden-asking-people-to-wear-face-masks

 

また6月29日のブログにも記載しましたが、マスク不足という理由で、スウェーデンでは一般の医師さえもマスク使用が禁止されています

 

globaljourney.hatenablog.com 

しかし日本では家電メーカーのシャープでさえマスクを製造して、マスクが簡単に購入できる状態です。

スウェーデンも2月から多くの時間があったのですから、政府が主導となり他の企業にもマスク製造を要請すればよかったはずです。

 

しかし反対にスウェーデンでは、国内でマスクが不足しているにもかかわらずスウェーデンのローベン首相の力添えを行い、スウェーデンの医療機器企業モンリッケが他国にマスクの輸出することを促しています。

 

また今はヨーロッパでもアマゾンなどのインターネットサイトで他国からマスクを簡単に購入もできます。一般人が簡単にマスクを購入できるのに、なぜ医師がマスク不足でマスク使用の禁止という言い訳ができるのでしょうか?

 

あまりにも矛盾が多すぎてまったく話にならない国です。

 

WHOもコロナ感染危険国11カ国のうちの1つとして指定するほど、スウェーデンでは世界で有数の感染者数・死者数である事実にもかかわらず、スウェーデン公衆衛生局毎回のように言い訳だけをして一向に何も対策を練らず、いまだに多くの死者を生み続けています。

 

またスウェーデンの法律上で最終的にコロナ対策の責任のあるスウェーデン政府も、一向に何も行わず、挙句の果てマスク不足であるにもかかわらず、他国へのマスク輸出を助長しているのです。

 

普段スウェーデンは人道主義と謳ていますが現在のコロナ危機下では国民の健康・生命を守ることよりも、利益を優先している姿がわかるのです。