スウェーデンの過去最大・巨大なコロナ第2波の襲来
本日のスウェーデン感染者状況
本日におけるスウェーデンの感染者総数は124,355人、死亡者5,938人、100万人あたりで感染者は12,287人、死亡者は587人にもなっています。
日本の感染者数が101,146 人、死亡者1,766 人、100万人あたりで感染者は801人、死亡者は14人です。
スウェーデンにおける人口あたりの死亡数は41倍以上も日本より高いことになります。
過去最大・巨大なコロナ第2波の襲来
最近、まったくブログを更新していませんでした。
というのもスウェーデンでは全くというほど特に何も対策もでず、
何も変わらないのでニュースをみているのも疲れてきてしまいました。
ただ近頃は日本のニュースで「スウェーデンはコロナを克服した」、「スウェーデンにはコロナ第2波が来ない」などという話になっていると、日本にいる知人から聞きました。
本当なのでしょうか??
9月以降、スウェーデンのコロナ感染者数は増加しています。
現在のスウェーデンでは過去最大のコロナ感染者が毎日でています。
これまで1日の最大感染者数は6月24日の1,648人でしたが、10月28日には3,396人と過去最大感染者数の2倍以上の感染者となりました。
そしてここ数日も毎日のように3,000人以上の感染者がでているのです。
10月28日の日本の感染者数は618人であるため、人口あたりにするとスウェーデンの1日の感染者数は日本の69倍以上も多いことになるのです。
仮にスウェーデンの人口が日本と同じであった場合、1日で約4万3千人の感染者がでたことになります。
公衆衛生局による地域限定の強い勧告
こうした巨大な第2波の襲来に、さすがのスウェーデン公衆衛生局も、ストックホルム県、ヴェストラ・ヨータランド県、エステルヨートランド県、ウプサラ県およびスコーネ県において、これまでの一般な勧告に加えて、小売店、ショッピングセンター、美術館・博物館、図書館、プール、ジムといった屋内環境は、食料品店や薬局の利用など生活に必要不可欠な場合以外は避ける勧告を出しました。
スウェーデンではこれまでこうした強い勧告をだしていなかったことからも、今回の第2波がどれだけ大きいかわかるはずです。
これまで公衆衛生局の国疫学者のテグネル氏は、スウェーデンでは第2波がこないことを主張してきました。しかしさすがにこれまで大きな第2波であるため否定ができなくなりました。
しかし10月29日にテグネル氏は現在の状況が第2波かどうか尋ねられた時、
「それは重要ではないと思う。スウェーデンでは感染が広範囲に広がっている。それを第2波と呼ぶかどうかは興味がないことだ。」
と発言しているのです。
なんとも国家のコロナ対策を担うリーダーによる発言とは言い難いものでした。
まるで天気予報士が天気予報をはずれた程度にさえ感じられます。
ちなみにスウェーデンの天気予報はとてもよくはずれます。
そのためスウェーデン人の中には、ノルウェーの天気予報でスウェーデンの天気をみる人もいるほどです。
日本の報道への疑問
ところでなぜ日本のメディアはここまで日本と比べて非常にコロナ感染・死者数状況が悪いスウェーデンを「スウェーデンはコロナを克服した」や「第2波がこない」などと報道するのでしょうか?
統計データをみればスウェーデンのコロナ感染状況が日本より悪いのは一目瞭然です。
何かスウェーデンについて悪い報道をすることに問題があるのか疑問さえでてきます。