4月6日 マスクを推奨する他国の首脳を非難するスウェーデン
- 本日のスウェーデン感染者状況
- WHOはマスクをどんな状況でも推奨しないと見解
- 米疾病対策センターはコロナ感染対策としてマスクの使用推奨
- あくまでマスクはコロナ防止に役にたたないと主張するスウェーデン
- マスクを推奨する他国の首脳を非難するスウェーデン
- 国内マスク不足でも他国にマスク輸出するスウェーデン
本日のスウェーデン感染者状況
本日におけるスウェーデンの感染者総数は6,830人、死亡者401人、100万人あたりでは676人にもなっています。
日本の感染者数が3,654人、死亡者85人、100万人あたりでは29人ですので、スウェーデンは人口あたり23倍以上も日本よりコロナ感染が広がっていることになります。
WHOはマスクをどんな状況でも推奨しないと見解
日本では多くの人たちがマスクを使用してコロナ防止につとてます。
しかしスウェーデンを含めて多くのヨーロッパ諸国ではマスクをしている人をいまだにみかけません。ヨーロッパ人の一般的な考えとしては、マスクは病気の人がするもので、病気をうつさないためにするものです。しかしマスクは病気を防ぐ役には立たないと信じています。
そしていまだにマスクがコロナ防止になるのか、ならないのかを議論しています。
また3月30日にWHOはマスクを推奨しない見解を改めてだしました。
しかし100歩譲りマスクがコロナ感染防止にならないとしても、ここまでコロナが広がっている状況であり、誰がコロナに感染しているかわかりません。しかし皆がマスクをすれば他の人にうつすリスクをかなり減らさるはずです。
なのでこのマスクをするかしないかの議論自体にもう意味がないはずです。
実際に4月5日の東洋経済によれば、独立行政法人国立病院機構東京病院呼吸器センターの永井英明医師が
「例えば、WHO(世界保健機関)は、新型コロナウイルス感染症の症状、とくに咳がある人やその人の世話をする人だけマスクを使うように呼びかけています。しかし、本当はすべての人がマスクを使ったほうがいいはずです」と語っています。
永井医師によると、一般的にマスクの効用は次の4つがあるといいます。
またコロナ感染者の多くは空気感染よりもツバなどの飛沫感染が大半です。そのためマスクにより飛沫感染を防げれば、感染の拡大を防げるはずなのです。
そのためなぜここまでWHOが必死になってまでマスク使用を否定する必要があるのか、その理由に大きな疑問がでてきます。
米疾病対策センターはコロナ感染対策としてマスクの使用推奨
これまでホワイトハウスや公衆衛生当局は、健康な人間がマスクを着用することは「感染予防には意味がない」との立場でした。
しかし4月5日の毎日新聞によると、トランプ米大統領は3日、ホワイトハウスで記者会見し、新型コロナウイルスの感染予防策として国民に「外出時の布製マスクの着用」を呼びかける米疾病対策センター(CDC)の新指針を発表しました。
これまでマスクは感染予防に役に立たないと主張してきた、欧米諸国としては大きな方針の転換です。アメリカが方針転換をしたことにより、特にマスクが感染防止に役に立たないという確実な証拠もなく広がっていた、欧米諸国でのマスク不要論が今後は覆ると考えられます。
あくまでマスクはコロナ防止に役にたたないと主張するスウェーデン
しかし4月3日のスウェーデンのオンラインニュース8シーダによると、スウェーデンの専門家ヨハン・ギーゼッケは、「マスクはコロナ感染保護にはまったくたたない。またマスクがコロナ感染保護になるという科学的証拠がない」
「マスクは医療機関で働いている人たちのために保存しておかなければならない」と述べています。
ただここで矛盾に感じるのは、マスクがコロナ感染保護にはまったく役に立たないのならば、なぜ医療機関で働いている人たちにマスクが必要なのでしょうか?
こうしたスウェーデンの矛盾する言い分は、ただ単にマスクがないことを隠しているように感じるのです。
マスクを推奨する他国の首脳を非難するスウェーデン
8シーダのニュースで、なぜ他の国の首脳がマスク使用を推奨しているのに、スウェーデンは推奨しないという質問に対して専門家ヨハン・ギーゼッケは、
「他の国の首脳は自分たちが、国民に何かしている事をアピールしているだけだの事だとはっきりわかる」と発言し他国の首脳を非難しているのです。
しかし仮に他の国が国民のアピールのためにマスクを推奨したりしていたとしても、最低でも政府が国民の生命・健康保護に尽力を尽くしていることがわかります。
しかしこのブログで何度も記載しましたが、スウェーデンは世界でも唯一というほどコロナ対策をせず、国民にも何もしない国です。
コロナ感染防止のための規制もなければ、日本のように国民に経済的負担軽減のために支給金もありません。ただ政府が国民にいうことは、コロナ拡散防止につとめるのは国民一人ひとりの責任だという、政府の責任がないことを主張することだけなのです。
そんな国を助ける気もないスウェーデンに、マスクを推奨しコロナ拡散防止につとめている国々を批判できるはずわありません。しかしスウェーデンはこうした発言もはずがしげもなくしているのです。
そして今でもスウェーデンは一向に国民を守るために、具体的なコロナ対策を出してはいません。
国内マスク不足でも他国にマスク輸出するスウェーデン
上記で記載したように、スウェーデンはマスクが少ないため医療機関の人たちのために使うべきだと述べています。
しかし4月5日のニューヨーク・タイムズによると、スウェーデンの医療企業モンリッケ・ヘルス・ケアーはマスクを製造しているが、そのマスクをフランスやイタリアに輸出していると述べています。
さらにスウェーデンの外務大臣は、コロナ危機によりフランスが他国からの輸入制限をかけていた。しかしスウェーデンの外交によりこの輸出制限を解禁して、スウェーデンがマスクを再度輸出できるようになったと、誇らしげに語っているのです。
どこの国に、国内でマスク不足に悩んでいるにもかかわらず、他国に輸出することを推奨する外務大臣がいるでしょうか?
知人のスウェーデン人も、スウェーデンでマスク不足に直面しているのに、なぜスウェーデンはマスクを輸出しているのだと憤慨していました。
4月3日のダイヤモンド・オンライによると、中国ではマスクや体温計などを他国に輸出しマスク製造バブルが起き大きな利益を上げています。
この中国の事例からもスウェーデンが国内でマスクが不足しているにもかかわらず、マスクを輸出している理由として、国内マスク不足解決よりも、マスク輸出による利益を優先しているからだと考えられるのです。
もしくは政府がまったくというほど国内統制がとれておらず、各省庁、専門家、スウェーデン企業が勝手に自己判断で行動を起こしているとも考えられるのです。その場合現在のスウェーデンは、無政府状態下にあると考えられます。
どちらにしろスウェーデンではコロナ感染防止に関して政府や専門家、省庁、メディアの発言には多くの矛盾する発言が多く、一貫した主張はまったくみうけられません。そしてこうした未曾有の危機下でもスウェーデン政府は国民をコロナから守らないため、日本の23倍以上にもおよぶコロナ感染がスウェーデンでは広がっている事実があるのです。