海外発、スウェーデン 現地レポート

日本では理想郷としてよく取り上げられるスウェーデンという国ですが、実際あまり観光で来たり、現地の人と一緒に働き生活をしたことがある人はいないかと思います。 そうしたあまりよく知られていないスウェーデンという国を、実際のスウェーデンでの実際の生活や働きぶりを通してレポートしていきたいと思っています。

3月16日 コロナ感染防止は国民の責任とするスウェーデン公衆衛生局

本日、WHOがヨーロッパが感染の中心となったと宣言されました。

そうしたなかスウェーデン政府は、またもや企業をサポートする資金3,000億クローナ(約3.3兆円)を投入を決定する。

それにもかかわらず、国民のコロナ感染感染防止に対する具体的な防止案はいっこうに出されない。またもや企業のサポートを優先し、経済・企業保護重視のスウェーデン政府の対応である。

www.svt.se 

 

スウェーデン、300億ドル超規模の新型コロナ経済対策を発表 - ロイター

 


日本のニュースで、イタリアではコロナ感染者が急増しているのはの医療の悪さをいう記事がでています。

しかし知っておいて頂きたいのは医療が悪いのはイタリアだけでなく、スウェーデンも全く一緒である。医療が無料であり医療設備がよいとよくイメージされるスウェーデンかもしれないが、スウェーデンの医療は非常にわるいのです。

通常、スウェーデンでは専門医にみてもらうには、早くても3週間ほど、通常3ヶ月ほどかかります。長いときは3年以上もかかるほど信じられないほど、医者にあうことができないのです。また無料というのも語弊があり、1回の診察料は100クローナ(1200円)ほどかかります。また歯科はまったくもって高額で、1本の虫歯の治療でも1200クローナ(1万5千円)くらいかかるのです。多くの日本人はスウェーデンのひどい医療実態をしらないと思います。

そのため、スウェーデンでコロナに感染したと思っても、現実として医療相談の電話にも繋がりづらいのです。

またスウェーデンの医療は普段から非常に悪いので、コロナ感染状況では、病院が対応できるはずがありません。そのため実際にはどれだけのコロナ検査ができているかも全く不明な状況です。
 

headlines.yahoo.co.jp

 


またスウェーデン公衆衛生局(Folkhälsomumyndigheten)は本日、国民には非常に大きな個人の責任があり、具合がよくなるまで家にいるべきで、地域に感染を拡大しないようにしなければいけないと発表。

やはり政府や公衆衛生局は、コロナを感染させないための何の具体的な対策を一切行わず、コロナ拡散防止は国民の責任として責任転換をしている。

さらにいまだに学校を閉鎖させない方針のままであり、これから学校内のコロナ感染を防ぐかのガイドラインを作ると、これほどまでにスウェーデンではコロナ感染が拡散しているのにもかかわらず、のんきなことを述べていっている。

 

隣国のフィンランドのコロナ感染者数は合計359人と、スウェーデン1,059 人と比べると非常に少ない感染者数である。

しかし反面、隣国フィンランドでは本日16日、学校の閉鎖や、レストラン閉鎖、国境をすべて閉鎖している。

それにもかかわらずスウェーデンは全く具体的なコロナ感染拡大防止の具体的な案を一切だしていない。同じ北欧の国でも全く政府の対応が違い、フィンランドは国民の安全を重視、はたやスウェーデンは国民の安全より、経済やビジネス重視の全く反対の対応をしている。

普段は人権主義や子供の保護主張しているが、スウェーデン政府は全く国民や子供を守ろうとせず具体的対策もとらない、ビジネス・経済第一主義の国であることが今回のコロナにより非常事態からよくわかる譲許となっています。

www.jetro.go.jp