海外発、スウェーデン 現地レポート

日本では理想郷としてよく取り上げられるスウェーデンという国ですが、実際あまり観光で来たり、現地の人と一緒に働き生活をしたことがある人はいないかと思います。 そうしたあまりよく知られていないスウェーデンという国を、実際のスウェーデンでの実際の生活や働きぶりを通してレポートしていきたいと思っています。

スウェーデン・エーレブルー市の卒業パーティで半分の学生がコロナ感染

 

本日のスウェーデン感染者状況

本日におけるスウェーデンの感染者総数は35,727人、死亡者4,266人、100万人あたりで感染者は3,540人、死亡者は423人にもなっています。

 

日本の感染者数が16,651人、死亡者858人、100万人あたりで感染者は132人、死亡者は7人です。

 

スウェーデンにおける人口あたりの死亡数は60倍以上も日本より高いことになります。

 

スウェーデン・エーレブルー市の卒業パーティで半分の学生がコロナ感染

スウェーデンでは3年間の高校生活を終えると、日本とは違い5月に卒業します。

またスウェーデンでは18歳が成人ですので、高校を卒業すると同時に成人になるため、高校卒業パーティは大きなイベントとなります。

 

5月28日の新聞エクスプレッセンによると、スウェーデンの中部にあるエーレブルー市の1つの学校では、何百人もの卒業した学生が集まり屋外卒業パーティが行われました。

 

そして卒業パーティにより半分もの学生が、コロナ感染した可能性があると新聞エクスプレッセンでは報道されています。

 

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www.expressen.se

現在のコロナ危機下、多くの学校で伝統的な高校卒業パーティは公にはキャンセルされました。

しかし実際には何百人もの生徒たちがエーレブルー市に集まり、卒業パーティを実施していたのです。

そのためこの卒業パーティ後に、12から14人の生徒にコロナ症状がでたと報道されています。

 

スウェーデン当局の指示に従っていない現実

これまでスウェーデン公衆衛生局は、スウェーデン国民は伝統的にスウェーデン当局の指示に従うから、コロナ規制をしないと主張してきました。

 

しかし実際には4月19日の新聞アフトンブロデットの記事で記されているように、多くの人たちがストックホルムへ夜中にパーティをしにくり出してた実態が発覚しました。

 

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www.aftonbladet.se

 

この新聞エクスプレッセンの記事からも、スウェーデンでは多くの学生が当局の指示に従わずコロナ感染を広げていたことがわかるのです。


実際にスウェーデンは世界でも第8番目に人口あたりのコロナ死者数が高い国であり、どう考えてもスウェーデン国民が伝統的に当局の指示に従っているとはいえないはずです。

しかしいまだにスウェーデン当局は一向に具体的なコロナ対策を行っていません

 

どこまで世界に批判され死者数を増やしながらでも、現在の無規制対策を行っていくのでしょうか?

 

今後さらにコロナ感染者や死者が増えていく前に、スウェーデン当局は具体的な対策を早急にとる事が必要です。