スウェーデンのプリンセスによるストックホルムの病院でのボランティア活動
本日のスウェーデン感染者状況
本日におけるスウェーデンの感染者総数は18,926人、死亡者2,274人、100万人あたりで感染者は1,874人、死亡者は225人にもなっています。
日本の感染者数が13,441人、死亡者372人、100万人あたりで感染者は106人、死亡者は3人です。
スウェーデンにおける人口あたりの死亡数は75倍以上も日本より高いことになります。
世界平均をはるかに上回るストックホルムのコロナ感染者数
4月21日の公共テレビSVTによれば、スウェーデンの首都ストックホルムではコロナ感染者数が世界平均をはるかに上回っていると報道されました。
そしてWHOも世界人口の数パーセントが感染する中、ストックホルムの3分の1もの人が感染していると報道しています。
非常に高いストックホルムでのコロナ感染状況がわかります。
スウェーデンのプリンセスによるストックホルムの病院でのボランティア活動
4月16日の新聞エクスプレッセンによると、スウェーデンのソフィア王女が3日間の看護教育コースを修了し、ストックホルムにあるソフィアヘメット病院でアシスタントとして、ボランティア活動をはじめたと報じられています。
この研修を終了したことでソフィア王女は、コロナ危機下で負荷が高くなった病院のボランティア活動ができるようになりました。
そしてソフィア王女は、インストグラムで
「この困難な時期にお手伝いできることは非常にやりがいがあります。ありがとう!」と書き込みをされています。
この記事によればソフィア王女は病院での新しい仕事を楽しみにしている様子だと記されています。
ただ現在のストックホルムは非常に高いコロナ感染者を出しています。
さらに病院では院内感染も広がっている状況です。
ヨーロッパの王族の中からも、イギリスではチャールズ皇太子、モナコではアルベール大公などがコロナに感染したニュースも報じられています。
日本でも皇室の方々がこれまで出席してこられたイベントや行事自体が中止になり、皆様お出ましのない状態が続いています。
そうした状況の中ソフィア王女が感染する可能性はないのか不安を感じさえするのです。
そのため王女がコロナ感染をしないように、病院内では王女には手厚いサポートがつくと考えられます。そして警護にもSPなどが配置されるはずです。
そのため看護師ではないソフィア王女がボランティア活動をされることは、大変すばらしいですが、現在多くの死者がでているストックホルムの病院においては、足りない人員がさらに割かれてしまうのではないか危惧さえあります。
王族とビジネス関連の会議
日本の天皇は、憲法で象徴とされているため、憲法の定める国事に関する行ためのみを行い、国政に関する権能を有しない と記されています。
そのため天皇の行動は厳格に規制され、政治・経済に携わることはできません。スウェーデンの王族も象徴とされていますが、少し日本の天皇とは様子が違います。
たとえばスウェーデン国王は、ノーベル賞文学賞を選出するスウェーデン・アカデミーの憲章改正できる権利を所持しています。
2017年にノーベル文学賞を選考するスウェーデン・アカデミーで、性的スキャンダルが発覚し、翌年のノーベル文学賞が見送られました。
最終候補に村上春樹氏が選考されていたので、この年のノーベル文学賞がなかった事を記憶にある方もいらっしゃるかもしれません。
これはカール16世グスタフ国王がアカデミー憲章の改正を実施したためです。そのためスウェーデン国王は象徴以上の権限をもってもいるのです。
またスウェーデン王族が日本の天皇と違うことは、ビジネスや経済にも携われることです。
スウェーデン王室公式ホームページによると、2010年に国王とシルビア王妃はブラジルを訪問しました。その際に、ブラジルとスウェーデン間の産業技術協力セミナーへの参加をし、現地企業への訪問をされています。
またビクトリア皇太子妃も、2018年にスウェーデンのビジネス政策研究センター(SNS)で開かれた、都市化と経済における都市の重要性テーマにした、タイロサンド会議に参加されています。
これだけではなくスウェーデン王家はこれまでに多くのビジネス関連の会議に参加されており、スウェーデンのビジネスに貢献されています。
こうした過去のスウェーデン王族の活動から考えると、ソフィア王女のストックホルムの病院でのボランティア活動は、慈善活動以外にも意義をもたれているように感じるのではないでしょうか?