海外発、スウェーデン 現地レポート

日本では理想郷としてよく取り上げられるスウェーデンという国ですが、実際あまり観光で来たり、現地の人と一緒に働き生活をしたことがある人はいないかと思います。 そうしたあまりよく知られていないスウェーデンという国を、実際のスウェーデンでの実際の生活や働きぶりを通してレポートしていきたいと思っています。

3月10日 コロナ患者数が2週間で326人に急増!

2月26日にはたった2人だったコロナ患者数が、3月3日には30人、4日には52人、5日には94人と、毎日のように2倍づつ増え続け、たった2週間で326人に急増!

これまでスウェーデンでは他のヨーロッパ諸国はとっくに危険な状態だと発表したにもかかわらず特に対策も立てず問題ないと発表を行っていた。

そしてやっとこの日スウェーデンの公衆衛生局が、現在のコロナ感染はハイリスクだと発表する。

 

しかしスウェーデン首相は「今の状況は悪く不明確である」と一般人が話すような発言をするだけで、特に具体策も示さない。そしてただ単に専門家の意見を待っていると発言するのみであった。

またスウェーデン首相は専門家の意見を聞いていると言うが、肝心の専門家も組織が統一されていないため、どこの組織も責任を取らず対策案がまとまらない。

スウェーデン人がいうには、これがいわゆる典型的なスウェーデンの働き方であり、「スウェーデンで一番良い決定は、決定をしないこと(best decision is not to decide)」 と教えてもらい、政府や専門家も含め誰も何の対策を決定しようとしない。

 

またニュースでもスーパーで食べ物を買い占めないように促しているが、

最後に万が一に向けて準備をするようにと、いっていることと全く矛盾したことを言う。


さらに他のニュースでもマスクは効果がないと言いつつも、マスクを買い占めると病院が困るので買い占めないことを促す。ということは病院でマスクをコロナ防止に使用しているということになるので、このニュースでも言っていることに矛盾がある。

スウェーデン人が言うには、スウェーデンではただ単にマスクが品不足の状態であるため、それを隠すためにマスクにはコロナ防止の効果がないと言っているのだろうと教えてくれた。
しかしスウェーデンの企業でマスクを生産している会社があるようで、スウェーデン人が言うにはこの企業はマスクを他の国に輸出しているらしい。

スウェーデン人はスウェーデン国内で生産されたマスクは他国に輸出するのではなく、自国に回すべきだと憤慨していた。

スウェーデンはよくきれいごとをいう国だが、最終的には自己利益を優先していることがよくわかる事実である。