海外発、スウェーデン 現地レポート

日本では理想郷としてよく取り上げられるスウェーデンという国ですが、実際あまり観光で来たり、現地の人と一緒に働き生活をしたことがある人はいないかと思います。 そうしたあまりよく知られていないスウェーデンという国を、実際のスウェーデンでの実際の生活や働きぶりを通してレポートしていきたいと思っています。

スウェーデンのウプサラ大学病院で広がる300人以上のコロナ院内感染

 

本日のスウェーデン感染者状況

本日におけるスウェーデンの感染者総数は33,843人、死亡者4,029人、100万人あたりで感染者は3,353人、死亡者は399人にもなっています。

 

日本の感染者数が16,581人、死亡者830人、100万人あたりで感染者は131人、死亡者は7人です。

 

スウェーデンにおける人口あたりの死亡数は57倍以上も日本より高いことになります。

 

スウェーデンのウプサラ大学病院で広がる300人以上のコロナ院内感染

5月26日の公共テレビSVTによると、スウェーデンの東部のウプサラ市にあるウプサラ大学病院では、338人もの医療従事者がコロナ感染していた事が判明しました。

 

コロナ院内感染が広がったのは、肺病棟と緊急治療室、出産病棟、2つの老年病棟とコロナ患者を扱わない病棟であったとのことです。

 

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5月26日SVT ウプサラ大学病院で広がる300人以上のコロナ院内感染

www.svt.se

こうした院内感染の原因について、病院の担当者ミカエル・ショーヘル氏は

感染がどのようにして感染したのかはわからない」と語っています。

 

これに対して病院の労働組合クヌート・ボーディン氏は、感染拡大防止に対する低い保護対策が、感染拡大の原因であると批判しています。

 

また労働組合クヌート・ボーディン氏は、コロナ病棟以外で広がったコロナ院内感染に関して、病院は早い段階でコロナ院内感染防止策を練る必要があると提言していました。

 

しかしウプサラ地域で、コロナ感染を防ぐために顔を覆うバイザーが使用され初めたのは、ほんの2週間前ほどとのことです。

 

そのため労働組合クヌート・ボーディン氏

責任はウプサラの地方自治体にある」と語っています。

 

2週間前といえば、スウェーデンでの感染者総数は26,670人、死亡者3,256人にもなり、日本との人口あたりの死亡者を比較すると61倍以上も多い死亡者数でした。

 

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5月26日SVT ウプサラ大学病院で広がる300人以上のコロナ院内感染

 

しかしこうした危機的状況でもウプサラ地域における病院では、コロナ感染を防止するバイザーの使用が普及しておらず、300人以上もの医療従事者がコロナ感染するという、大きな事態を招いてしまってたのです。

 

このようにスウェーデンでは何をするにも、問題が起きてから対処をしています。


しかし今回のコロナのようにウィルス感染の場合には、うまい言い訳をして結果をごまかせる対人ではなため、スウェーデンでは全ての対策が後手後手となり、世界で最も高い頃な死亡者を生んでしまっていると考えられるのです。

 

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